最近は「あーあ」と思うことが多い。
某テレビ局のことや、道路の穴や、選挙のありかたなどなど。
そんななか、民芸運動の柳宗悦の本を読み終えて、自分の心の支えというか
なるほど、と思ったのは、自由を感じるものが美しい、というような一文があったことだ。
私は一昨年(2023年11月)民藝館展に応募したが、落選してしまった。
民藝とは何か、勉強する意味で落選まえから読み始めた本だったが、凡夫がうつくしいものをつくってしまう不思議をくりかえし書いてあったのだけど、職人の繰り返し作業、鍛錬で無意識で生み出してしまう美だけなのか?と思いきやそこだけではなく、子供の天真爛漫な絵付けや、その村全体が美をあたりまえにつくりだしてしまう不思議が語られていた。
民藝の美は、職人は厳しい修行の末にたどり着くものと、伝統的な技の中にしかないものと思いがちだったが、どうやらそうではなく、あたりまえになんの構えもなく、先入観なく作り上げられるものに美が宿る、ということらしかった。
自由と、繰り返し、鍛錬、実用、伝統とはなかなか結び付かなかったが、そういうものの中から出てくるものに宿るあたりまえの美を民藝は求めているのかな?と思った。