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広島


5歳から6歳ころ、立て続けに原爆投下後の記録映像を二回観た。

視聴覚室みたいに黒いカーテンを閉めて、カラカラなり続ける映写機から映し出される映像は、 子供の私にも大変恐ろしかった。映像の最後には、原爆の歌が流れた。

「ふるさとの」ではじまる歌は、幼い私の脳内に何度も何度も流れ、その度に核の恐怖に怯えた。 大切な家族が一瞬にして、あの階段の影みたいに消えてしまったら、とか、骨を拾うことになったら、とか、具体的に想像して怖かった。

今、各国の首脳がその資料を見てくれて良かった。戦闘中の国の首相が階段の影を知ってくれて良かった。あんな恐ろしい光景があった事を、見たのと見ていないのとでは、核兵器についての考えが全く変わってしまうと思うから。


全然話は変わってしまうようだけど、ナーヴ・カッツェの「歓喜」の中の、「こわれた世界」を聴くとき、その詩は核爆弾投下時の光景では?などと想像して聴いた。
(歓喜のジャケットは緑の悪魔が錬金術師の建物にとりついてなにやらつぶやいている)
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